2012年の春、江田集落の風景を初めてみた時の感動を今も忘れません。
「この場所をもっと知りたい」
そんな想いに駆られ、江田集落に通う中で1組の夫婦と出逢います。
田んぼを通じて交流を深め、見慣れぬ若者に対して
この地で育まれてきた”生きるための知恵や技術”を惜しみなく伝えてくれる姿勢にいつしか心を奪われていきます。
ときに優しく、ときに厳しく
日々、当たり前に過ごす小さな日常が”豊かな時間”だと感じ始めてきました。
「日々、暮らしの積み重ねが棚田の風景を育む」
師匠に教えてもらったこの言葉を実践するためにも、僕らは田んぼを耕す”農ある暮らし”を選択しました。
そして日々の営みから学び得たことを大切に育み、次の世代に受け継ぐ。
共に未来に向かって新しい棚田の風景を織りなしていきたいという想いを込めて。
2018.12.1
生産者(左から)
植田 彰弘
植田 千寿美
西森 薫
西森 傳多
兼村 雅彦