空気を整える

田植えも除草もひと段落。

5月から続く梅雨がいつ明けるか待ち遠しい7月上旬。


6月は田んぼの除草に専念するため、畔周りやお借りしている田畑の草刈りが滞ります。

7月、ようやく草刈りに辿りつきました。

恥ずかしながら神山町に来るまで、草刈機を握ったのは大学の授業のみ。

ほとんど素人の僕でも、7年近く振り回してればなんとか草は刈れます。

集落や地区の草刈りを考えると大半は、「とりあえず刈れば良い」という返答が多いです。


未熟な僕らが偉そうに言えませんが、地域の景観を守り受け継いでいく上では「草刈り」という作業は切っても切れない作業になります。

綺麗に刈るという技術や知識も大変重要になってきますが、こと田んぼに視点を下ろすと

「空気の循環」の側面で草刈りは重要な要素となってきます。


江田集落は見渡す限り杉の木に覆われ、比較的水量がある川が集落の中心を流れることから

他地域よりも湿度が大変高い場所です。


湿度が滞る田畑はどうなるか。


人間と一緒で病気になりやすいはずです。


この時期、畔にはびこる雑草をそのままにしておくと空気の循環が止まり

葉についた水滴が乾かず、最終的には「いもち病」を発症させる原因となります。


草刈り一つでも場が持つ空気がどう循環するかに影響する大切な作業。


6月も除草が忙しいという視点から、いかにして田んぼの空気を循環させるかに

意識を傾けて、草刈りという作業を滞らせることなくまた景観を保持できるよう

時間を作っていきたいです。

まさくんお疲れさまでした!

エタノホ

エタノホ/くらしを耕す 「棚田とくらしがつながる」 日々、暮らしの積み重ねが棚田の風景を育む 江田で1組の夫婦と出会い学んだ大切な視点です。 美しい風景を守る上で私たちは ”この場所で暮らし、田を耕す”ことを選択しました。 お米づくりを中心とした農ある暮らしを実践し 未来に伝えたい棚田の風景を育んでいます。

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