エタノホの活動について

最近、とても有難いことに「エタノホ」の活動について問い合わせやインタビューを受けることがあります。

 

僕らもまだまだ情報発信が乏しいため、このように気にかけてくださる方は嬉しい限りです。


一方で、ご質問の中にこのような問いがありました。

先に申しておくと江田集落にはエタノホを除き2団体が活動しています。


「エタノホは、同じ地区で活動する他団体の一部なんですか?」

「江田集落は移住者が共同して棚田を守れてて良いですね」

「地域の方という表現が両団体に多く記載されて、江田集落も嬉しいでしょう」


結論から申し上げます。

・エタノホと他団体は別で、共同して何かを行っている実績もございません、

・江田集落で地域行事等や、清掃活動を行っているのはエタノホのみです。

・「地域の方」という表現は、発信側の考えに基づくものであり実際と異なる部分があります。


今なぜこの投稿を行うかというと、この数年江田集落に出入りする移住者や若者に「地域活動」へ参加を打診してきました。地域側の要望に沿い、間を取り持つ形で双方の言葉を行き来させています。でも、上手くいきません。


理由は3つあります。

・移住者が望む時間の在り方と、集落が望む時間の在り方に隔たりがある。

・地域が伝える本質的な視点を、移住者(若者)は望まない(理解までいかない)

・地域側にも問題はあり、今の社会で必要な生活様式を理解する努力が見られない


地域側が見放せば、もうそれきっきりです。

江田集落で活動していても、”ただ自分たちの好き勝手にやってる”と捉えられるだけ。


双方に努力は必要で、ただ楽しく地域活動をすれば良いわけでもなく

自分たちの都合で活動に参加したり、欠席したりを繰り返してもダメ。

 

”出る”という責任において、どれだけ努力をして、言葉として地域に伝えることできるか否か。これが1番の課題だと感じています。

 

エタノホでは、この点を大切に尊厳し地域とコミュニケーションを図りながら活動に徹しているからこそ、齟齬が生じにくく大切にされている実感も持てています。

 


齟齬が生じないよう、どうにか理解を求めたり時に厳しい口調で言い合いにもなったりと接触してきましたが、本質的な視点を理解する努力が乏しく(一部の方)地域活動に参画するまでに至りません。

 

手段は違えど、江田集落の景観や田畑を大切に扱うこと、単にお米やすだちを作り勉強もしないまま病気や日々の管理で迷惑をかけることを減らしていく旨もお伝えしながら、どうにか集落が大切にしている”時間の在り方”を理解してもらいたかった。

 

長年接触を試みてきましたが、多分双方が歩み寄れる未来は難しい気がしてます。

 

徳島県が発行する月刊誌(2022年7月号)に、「未来につなぐ棚田」と題した特集が組まれていました。上勝の5つの地域で、今年度から始まる令和版「棚田100選」に選出され、取り組みが紹介されています。


手段は違えど、上勝の棚田を広く発信し、共同しながら魅力を最大限活かし楽しむ姿にとても感銘を受けました。

 

江田集落もそうなって欲しかったけど、今出入りしているメンバー間では…難しいです。


集落の未来を考えたら、この3年で世代交代が必要。

 

願わくば、棚田の未来に明るい兆しを持った仲間を増やしつつ、共に活動できるメンバーを募っていきたいものです。

江田集落の未来を明るく前向きに、そして周りも気にかけれる個が集まって欲しいな。


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[エタノホの活動指針]

【Vision】

江田集落の風景・暮らしを次の世代へ

【Consept】

地域との交流を通じ、農や暮らしの実体験から学び得る知恵や技術を丁寧に育み次の世代に受け継ぐ


●棚田の保全

 →耕作放棄地の再生

 →稲作(有機米の生産)


●集落活動の継承

 →集落行事等への参加、継承

 →集落の暮らし全般


●棚田の価値向上

 →棚田米の販売・発信(※食味鑑定Aランク以上)

 →石積み修復(※主催:石積み学校、伊藤友宏)

 →菜の花栽培の技術継承(※主催:江田菜の花実行委員会)

 →地元高校生の集落体験

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自分たちにできること、楽しめることを地域の皆さんに明るく発信できるよう

これからも応援よろしくお願いいたします!

エタノホ

エタノホ/くらしを耕す 「棚田とくらしがつながる」 日々、暮らしの積み重ねが棚田の風景を育む 江田で1組の夫婦と出会い学んだ大切な視点です。 美しい風景を守る上で私たちは ”この場所で暮らし、田を耕す”ことを選択しました。 お米づくりを中心とした農ある暮らしを実践し 未来に伝えたい棚田の風景を育んでいます。

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