”常識を疑ってみて、とことん考えてみる”

水神様をお参りし、江田集落の水路に水が巡りはや2週間が過ぎました。

いよいよ田植えまでラストスパート。

集落で稲作をする6世帯が”代掻き”という作業に入ります。


棚田の田んぼは1枚1枚の面積が小さく乗車用の大型トラクターを使用できない場所もあります。

その際は、手押しの耕運機で代掻きを行います。


実は、この作業が一番大変で苦手。

深く耕しすぎても耕運機が田んぼにはまってしまい、取り出すのが一苦労。

浅く耕してしまうと、土が硬くて根が張りにくい。


基本に忠実な準備を行おうとすればするほど、棚田の特性を疎かにし準備に多くの時間を費やしてしまいます。


その土地に合う準備の在り方。

今年は思い切って浅く耕してみようと思います。


丁寧過ぎず、かと言って荒過ぎず。

地域の人が良く言う”丁寧な代掻き”という常識を一回取っ払ってみます。


基本と常識を一回疑問に思い、この土地の環境(気候等も含む)に合う新しい基準を考えてみたい。


・深く耕す意味は?

・代掻きは2回も必要?

・細かく耕す意味は?

・慣行と無施肥での捉え方の違いは?

・そもそも代掻きの行う理由って?


この5つの疑問を常考えながら、江田集落での稲作をもう一度考えてみます。


”常識を疑ってみて、とことん考えてみる”


今年のテーマです。




エタノホ

エタノホ/くらしを耕す 「棚田とくらしがつながる」 日々、暮らしの積み重ねが棚田の風景を育む 江田で1組の夫婦と出会い学んだ大切な視点です。 美しい風景を守る上で私たちは ”この場所で暮らし、田を耕す”ことを選択しました。 お米づくりを中心とした農ある暮らしを実践し 未来に伝えたい棚田の風景を育んでいます。

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